WEBサイトについて考えたこと

WEBデザイン全般について、よくあるTipsではなく、独自に考えたことを載せていきます

マンション紹介のWEBサイトについて #1 / わかりづらいナビゲーション

業種やサイトの種類によって、WEBサイトのグローバルナビゲーションに並ぶ言葉には定石がある。たとえばコーポレートサイトでは「企業情報」「株主・投資家情報(IR情報)」「サステナビリティ」「採用情報」がナビゲーションに並んでいることが多い。

マンションを紹介するサイトのナビゲーションにもよく使われている言葉がある。

  • コンセプト
  • ロケーション
  • アクセス
  • デザイン
  • プラン

マンションサイトをいろいろ見ていると、これら5つのナビゲーションをよく見かける。

ページ内容を想像しづらいナビゲーション

これらナビゲーションで使われている単語を、いちユーザー目線でもう1度眺めて見てほしい。コンセプト?ロケーション?。アクセスはまあ想像がつくとしても、他はクリック先のページの内容を想像できるだろうか?少なくとも私には難しい。

<多少わかりづらさはあるかもしれないが、マンションサイトでよく使われているから使っている>といったところが制作側の実情ではないかと思う。しかし「他と同じ」というのは改善しないことの言い訳にはならないし、ユーザーに不親切だ。

マンションサイトのナビゲーションはやる気さえあれば容易に改善できる。それにナビゲーションをわかりやすくしているマンションサイトもたくさんある。コンセプトとかロケーション、デザインといった抽象的な言葉をナビゲーションに使うのはもうやめにしよう。

ナビゲーションに使う言葉の具体度を上げて想像できるようにする

たとえば子育て環境の整った立地であれば、ナビゲーションは「コンセプト」ではなく「子育て環境」としたほうが、ユーザーの目を惹くことができる。マンションの立地が再開発の進む地域であれば「再開発進む総武線駅前」としたほうが、はるかにわかりやすい。「公園のある生活」というのも、なかなかいいナビゲーションだ。

 

周囲の商業施設が充実しているなら「ロケーション」など抽象的なナビゲーションより「生活利便」や「充実の商業施設」のほうがわかりやすい。「●●(地名が入る)ライフ」というのもよい。「駅徒歩●分の街」もありだ。

 

「デザイン」もそれだけだと何のデザインなのかわかりにくい。ここは「建築デザイン」のようにもう少し具体的な言葉にしたほうがわかりやすさは増す。

セキュリティについてのページであれば「安心・安全」としたほうが表現が柔らかく、伝わりやすい。

ナビゲーションの言葉選びは慎重に

「コンセプト」や「ロケーション」といった言葉が抽象的でわかりづらいからといって、言葉を変えればなんでもいいというわけではない。「有限の美」といったようなマンションポエム感のある言葉もまたリンク先に何があるのか想像しづらい。

 

ナビゲーションの言葉はユーザーがリンク先のページの内容を想像できるほうがよい。